人間が生活する近くに巣を作る習性があるハチは、遭遇する機会が多い昆虫ではないでしょうか。夏の繁殖期になると巣の規模は大きくなるため、特にスズメバチなどの危険なハチの場合は早めの駆除をしたいものです。

しかし、ハチは巣が危険にさらされると判断した場合は集団で襲いかかってくるものもいるため自力でのハチ駆除には注意が必要です。そこで、ハチの巣を見つけた時の対処法についてご紹介いたします。

ハチは春先の5月から秋になる11月まで活発に行動し、繁殖期に当たる8月頃になると最大規模の巣と数百匹のハチが活動しているので注意が必要です。

そもそもハチは雨風をしのげて、餌となる昆虫が確保しやすい場所に巣を作る傾向があります。住宅付近では床下通気口、換気口、換気扇内、軒下、天井裏、壁の中に巣を作ることもあります。

意外なところに巣を作ることもあり、樹木の洞や盆栽、雨戸の戸袋や水道メーターの中なども注意が必要です。屋外では樹の根元や上部分、土や粗大ごみの中に巣を作ることもあります。

そのためハチが活発に行動を始める春先に、草刈りや点検を行うことをおすすめします。
ハチの数が少なく、巣が小さい状態であれば簡単に取り除くことができます。

大きくなったハチの巣を見つけたら、まずは近づかないことが鉄則です。巣を揺らす、近くで大きな音を鳴らすことも避けましょう。静かに巣から離れれば、ハチもめったに攻撃を仕掛けてきません。小さな子どもがいる家庭ではより細心の注意を払いましょう。

また、ハチは濃い色に向かう習性があるため、ハチから攻撃されないようにするためにも、黒色や花柄といった濃い色の服装は避けるべきです。さらに、化粧品やジュースなどの匂いにも反応することがありますので、ハチを刺激しないように注意してすぐに離れましょう。

もし、日常生活に支障がある場所にハチの巣がある場合は早急にハチ駆除を行う業者に相談してください。

運悪くハチに刺されてしまったら、すぐに患部を水で洗って冷やすことが肝心です。ハチに刺されると熱を伴った強い痛みに襲われ、腫れがひどくなることが多いからです。

蜂毒にアレルギー症状がある場合は、全身に反応が起こる「アナフィラキシー」を起こすこともあります。よって、症状が軽い人でもハチに刺されたら、念のため病院で受診することをおすすめします。